義父・・・享年90歳。

旅立ちの式が お陰様で 滞りなく終わり

無事に お見送りすることができました。

 

義父は 男2人 女4人の兄弟

女兄弟が 多かったせいか とても 心優しく

誰の話にも 相づちを茨城弁で 「んだな。んだな。」と聞き役の人・・・

義父がいつも テレビを見ている応接間の部屋は 近所のだれかしかが

お茶を飲みながら集まっていたという印象です。

 

戦争を体験し 終戦後の大変な時代を経験し

義母と共に畑 田んぼを耕し 土にまみれた人生で

二人の息子 兄弟 孫  親 近所・・・と人を 本当に大事にした義父でした。

 

18年前に 義母を亡くし 

そのあと・・・私の主人(次男)を突然帰らぬ人になってしまった事実は・・・

気丈に見えましたが さすがに それから 年々 病気をおこし

だんだんと 弱くなっていく義父を見ました。

それを どうにか 励ましていたことが 逆に 私の 励みでもあったのです。

義父は 末息子でもあった 主人をとても 可愛がっていました。

 

人に話して信じられるかどうかわかりませんが 

義父の葬儀が終わって 自宅に戻ってから

 

ずっと 礼服を来た薄い男性が 台所と祭壇のある座敷を

行ったり来たりうろうろしていたのです。

私と同じか少し若いくらいの年齢の男性・・・

 

主人と 私は 九つ違い

主人は 9年前に 他界・・・

私の 今のこの歳のころ

 

もしかしたら 主人だったのか・・・

なんだか 私より 若く見えた。

 

信じるか信じないかわからないけど・・・と

義兄に話したら「んだな。んだな。」って

 

そして 今日 私の 誕生日

なんだか いろんなことが 偶然とは思えないような・・・

 

私は 最近 いつもというわけではありませんが

こんな 不思議な体験が 時々 あります。

 

今年5月・・・義父の 様態が悪化するころ

義父の一番下の妹の叔母を めったにはないのですが

ご無沙汰している叔母に無性に会いたくなり 

我が家に叔母を招待し 冷蔵庫のあるものでしたが

昼食を一緒にして お茶やおしゃべりをして 

時間を楽しみ過ごした日があったのです。

 

なんか意味があるような・・・と 自分の行動が不思議に思っていました。

 

兄夫婦は 心配するからと 様態を隠していました。

そのころから なんか不思議な感覚があったのです。

 

人の 魂というのでしょうか

うまく文章にするのはできませんが

言葉では 言い表せないなにか 化学では証明できない

不思議ななにかが あるのです。

 

亡くなっていく人を 見送るときにいつも思うのは

亡くなっていく人は 自分の身が滅びても

その人は なんらかを 自分の身をもって 教えてくださる。

何かの メッセージを 残されます。

 

私は 義父の旅立ちの支度に 家から持って行った

ラベンダーの精油を 少し顔の近くの胸元に 塗布しました・・・

その香りは 義父をつつみ・・・

周りの悲しみにおちているもの達を なぐさめてくれる香・・・

 

とても 植物を愛し 植物の種から実を実らせる仕事をしていた義父の旅立ちに 

地球からの恵みの植物からの精油で送ったことができたのは

私のほうが 義父からの贈り物をもらったような心境になりました。

 

私の人生の中で 義父 義母に 会えたことは とても 大きな存在

その大きな魂を 私や 子供達が

どのような形にしていくか・・・

しっかりと 受け継がなければならないという思いが

エネルギーの 火種になります。

 

人の死は 別れは

悲しみだけではない

 

亡くなった人は 亡くなっている

亡くなった人は 死んでいる

 

いるのです・・・います

 

亡くなった人からの エネルギーたるや

残されたものへの 最大の 贈り物・・・

しっかりそのエネルギーを受け止めて

明日からの そのエネルギーの力のもと生きてゆくのです。

 

ラベンダーの香りは 義父を忘れない香り

 

ラベンダーの香りが 私に 生きろ・・・という。

 

 

つたない文を 並べてしまいました。

最後まで 読んでくださってありがとうございます。